茗荷竹

先日、みんな現場に出払った後の私ひとりの10時休みに、茗荷竹(茗荷の新芽)でタラの木の誕生祝いをしました。

 自宅と、すぐ前に建っている大工作業場との間の狭い空き地が、うちの庭です。庭といってもほとんど作りこんでいない、勝手に生えてくる植物の、気に入ったものを残して増やしているだけの庭です。
 庭に一本だけ残っていたタラの木。種が落ちて増えたのか、今年はその周辺にかわいい小さなタラの木が5本も生えてきているのを発見しました。


 そして5月は茗荷の芽が出てくる季節、その茗荷の芽が美味しいと知ったのは最近のことです。生まれて初めて食べる茗荷竹で、小さなタラの木の誕生祝いをしました。おだやかな日差しとやさしい風、草の上にしゃがんで茗荷竹に味噌をつけていただきました。
 外の固い皮をむくと、中はすずやかな薄緑でぽきんと柔らかく折れます。ウドとアスパラを足してくせをなくしたようなさわやかなおいしさで、お昼にはお浸しと天ぷらにしました。レシピを見て作った「茗荷竹のごま油がけ」はきざんだ茗荷竹に熱いごま油をジュッとかけて醤油味の簡単なものでしたが、玄米ご飯にかけて食べたら超ウマで、里山の暮らしの恵みに感謝しながらいただきました。
 今の季節しか食べられない茗荷竹、来年からは茗荷をもっと大事に増やして他の人にも差し上げられる様にしたいと思いました。