ひとしずくの夢コンサート
・・・ やさしい幻想的なオルゴールの音色 ・・・
歌/菅井千春
オルゴール演奏/松本孝夫
操り人形/芙沙子
ひとしずくの夢コンサートで演奏された歌を紹介しています。
「星の馬」 (歌:菅井千春、詞と曲:高橋れい子 CD「小さな命」に収録)
私の家から歩いて五分ほどの所に、「ときがわホースケアガーデン」という養老牧場があります。引退した競馬の馬たちの多くは処分されてしまうのだそうですが、何とか命を助けて、終生、安心してすごしてもらえるようにと、心ある馬主さんたちと協力して、一人の女性がお世話をしています。お年寄りの馬が病気になれば夜も眠れないような大変な仕事ですが、毎日、雨の日も嵐の日も、夏の暑さの中でも明るい笑顔で、働いています。そこにオーナーさんからお預かりしている馬以外に「星の雷電王」「ドン」「天」という馬たちと、ロバの「ロージィ」、犬の「嵐」がいました。みんなおじいさんでしたが、2011年の東日本大震災の何ヶ月か前から老衰や病気や蝮に噛まれたりして命を終え、天に帰っていきました。この歌はそんな時に生まれてきた曲で、詞の中に彼らの名前が入っています。
その後、そのあいた場所を埋めるかのように、南相馬で被災し福島第一原子力発電所の事故のために居場所のなくなった相馬野馬追の馬コテツ君をホースガーデンが受け入れることになりました。コテツ君は今も元気でみんなの人気者です。
人形劇団 「星の馬」を主宰されている芙沙子さん(古民家ギャラリーかぐやの井上さんのパートナーです)の、見る人の心のひだに届くような繊細な表情と動きをする人形たちも登場します。(2013.7月)
「星の馬」
広い野原を 星の馬たちが 風をうけて 走りぬける
きらきらきら降る星は 私たちをつつむ瞳
ひたいの流れ星は 天の約束を伝える ah-
ひかる銀河を 星の馬たちが 風をうけて 走りぬける
どんな嵐の中でも おまえたちを見守る瞳
暁(あかとき)に息づくいのち 明けの星々のささやき ah-
「山里の四季、都幾川」 (詞と曲:松永友和)
お琴の先生の松永友和(ともわ)さんは、オルゴール演奏の松本孝夫さんのお姉様です。この曲は川越から都幾川に行き来する中で、山里の春夏秋冬の景色を歌にされたものです。
そよそよと吹く春の風に舞う桜…
さらさらと流れる水とほのかな光を放つ蛍…
はらはらと舞う秋の木の葉…
しんしんと舞う雪の観音堂…
琴の曲をオルゴール用にアレンジさせていただきました。今回はメロディーだけの演奏ですが、音の響きの中に四季の光景が目に浮かびます。CD「ときがわいやしろ地」は8年ほど前に自作したものです。「山里の四季、都幾川」は、その最初に入っている曲で、流れ初(そ)める清らかな水のように前奏が始まります。(2013.7月)
「ひとしずくの夢」コンサート プログラム