1996年から数年の間に書いた歌と詩の日記、『遊病記』『時の川』の一部を掲載いたしました。
病気で寝ていて動けない人も働けなくても遊んでいいんだ、という日記です。病気は辛く苦しいものですが、病を通してそれまでの生き方を見つめなおし、自ら気が付くことが多くあります。遊びには体を動かす遊びだけではなく、イメージの遊びもあります。そして、楽しい遊びだけでなく、悲しい表現もまた心の浄化につながっていきます。
病の時間は、あの世とこの世、自分と他者の境界が消えて、心の奥深くにある遥かな時空に出会っていく旅でもあったと思います。
1995年という年は、次々と続いた事件やできごと(戦後50年、阪神・淡路大震災、オウム真理教事件等)があり、その翌年は、私にとって大切に思う方が何人も天国に旅立たれた年でもありました。42歳のそんな時間の中で、魂の神秘的な体験の後、生まれた瞬間に帰るということが起こりました。自分の体の半分は、赤ちゃん返りして、もう一度、新たな人生を生き始めた子供で、もう半分は、多くを経験し人生につかれた老人というような状態の中、光と闇、歴史と現在が入り混じりあいながら生まれてきた言葉や音や絵たちです。
たまたまこのページをお訪ねいただいたご縁のある方に、関心の持てるひとつの詩でも見つけていただけましたら幸いです。活字ではなく画像を貼っているので読みにくいとは思いますが、どうぞご覧くださいませ。
絵や、楽譜(旋律だけの簡単なものですが)もありますのでこれから追加していきたいと思います。2018.9.25